日馬富士暴行問題 今後の展開を占う

　大相撲九州場所が11月26日に千秋楽を迎え、横綱・白鵬が前人未到の40回目の優勝を果たして幕を閉じた。今場所を含めて今年の本場所は全日「満員御礼」となる快挙も果たした。

　しかしながら、角界の主流は九州場所ではなく、ニュースブログでも以前扱った日馬富士暴行問題であろう。

　内容は、10月下旬の地方巡業中に、モンゴル出身力士と石浦が同席していた飲み会において、横綱・日馬富士が何らかのもので貴ノ岩を殴った事件である。

　日馬富士と事件時に同席していた横綱・鶴竜は既に日本相撲協会からの聴取を終えているが、今回の問題の被害者である平幕・貴ノ岩は健康状態を理由に、日本相撲協会への聴取を拒んでいる。

　つまり、日本相撲協会は現状は加害者からの証言のみしかない以上、日馬富士が処分が行われるとしても、想定よりも軽い処分になる可能性もある。また、白鵬も今後日本相撲協会からの聴取を受ける予定ではあるが、白鵬は日馬富士をかばっており、日馬富士の処分内容に関して配慮をするように話すことが高い。

　このようなことから、27日に開く横綱審議委員会においても日馬富士への引退勧告が出されない可能性が高い。また、同席している白鵬や鶴竜などにも今回の事件でどのような処分が科せられるか注目される。